技工物

最近の歯科医院は基本的には技工物は外注です（自分の医院では製作せず、外部の技工所に委託して作ってもらうこと）。以前は、歯科医師自身が製作したり、自分の医院で技工士さんをスタッフとして雇って作ってもらうところも多かったようですが、現在は分業が進んで外注のところが多くなっています。僕のところも基本的には外注です。技工士さんを雇う余裕もありませんし、それほど技工物がでません。

ただ、すべてを外注に出してしまうと、料金が高くなること、自分の思った感じにできてこないこともあることから、一部は自分で作っています。ただ、鋳造（金属の流し込みによる成型）の設備などは当然ないので（技工室と呼べるほどの設備もありませんが）、作れるものには限りがあります。僕が自分で作るのは、義歯印象用のトレー、咬合床（噛み合わせをとるもの）、顎関節症用のマウスピース、歯ぎしり用のマウスピース、ホワイトニング用のマウスピース、矯正の咬合挙上用のマウスピース、矯正の保定用のマウスピース、などです。

今日は、このうち、上下の義歯の咬合床の型をとったので、今から技工作業です。特に上の歯は、技工所に出すよりもある程度イメージで近いものを作ることができるので、自分で作った方がよいものの一つです。

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